メタデータ記述規則の登録

はじめに

独自に定義したメタデータ記述規則をMetaBridgeに登録する手順を解説します。 自身が登録したメタデータ語彙定義や、すでにメタブリッジに登録されている語彙定義を組み合わせて、独自のメタデータ記述規則を定義することができます。
本ヘルプでは、説明のためメタデータ記述規則を「記述規則」と省略して記載する場合があります。

メタデータ記述規則の登録方法

メタデータ記述規則は、以下の3通りの方法で登録することができます。 本ヘルプでは、それぞれの手段について説明します。


1.記述規則定義ファイルをアップロードして登録するには

ローカルに保存されている記述規則定義ファイルをアップロードします。

「記述規則定義ファイル」をExcel(2003,2007,2010)、タブ区切りテキスト、RDF/XML、Turtleフォーマットのいずれかで作成します。
記述規則定義ファイルの作成方法

1.メタデータ記述規則登録画面を表示します。

Meta Bridgeにサインインすると、画面上部にメニューボタンが表示されます。
メニューボタンするとサブメニューが表示されますので、「登録する」>「記述規則」をクリックしてください。

2.入力フォームに必要事項を入力し、ファイルをアップロードします。

記述規則登録画面では、下記の通り入力してください。

記述規則登録画面 入力項目

登録区分 新規登録か更新のどちらかを選択してください。
記述規則URI 登録する記述規則URIを入力してください。
記述規則URIとは、記述規則に対する識別子となります。
登録区分を「更新」とした場合は、更新対象のURIを一覧から選択できます。
URIとは?
種類 アップロードするファイルの形式を、Excel、タブ区切りテキスト、RDF/XML、Turtleから指定してください。
ファイル名 アップロードするファイルを指定します。
参照ボタンをクリックして、登録する記述規則定義ファイルを選択してください。
※その他の項目は、入力する必要はありません。

入力が完了しましたら、「ファイル名」項目にある「ファイルからの取込」ボタンをクリックしてください。

以上で、ファイルアップロードは完了です。
アップロードした記述規則定義ファイルにエラーが無い場合は、記述規則登録確認画面が表示されます。
記述規則登録確認画面の確認へ

アップロードした記述規則定義ファイルにエラーがある場合は、エラー画面へ遷移し、その原因が表示されます。ファイルを修正し、再度アップロードを行ってください。



2.記述規則定義ファイルの内容を直接記入して登録するには

ローカルに保存されている記述規則定義ファイルをアップロードします。

「記述規則定義ファイル」をExcel、タブ区切りテキスト、RDF/XML、Turtleフォーマットのいずれかで作成します。 ネットワーク等の都合により、ファイルがアップロードできない場合、本節の説明に従って登録してください。
記述規則定義ファイルの作成方法

1.メタデータ記述規則登録画面を表示する。

Meta Bridgeにサインインすると、画面上部にメニューボタンが表示されます。
メニューボタンするとサブメニューが表示されますので、「登録する」>「記述規則」をクリックしてください。

2.入力フォームに必要事項を入力し、ファイルをアップロードします。

記述規則登録画面では、下記の通り入力してください。

記述規則登録画面 入力項目

登録区分 新規登録か更新のどちらかを選択してください。
記述規則URI 登録する記述規則URIを入力してください。
記述規則URIとは、記述規則に対する識別子となります。
登録区分を「更新」とした場合は、更新対象のURIを一覧から選択できます。
URIとは?
種類 アップロードするファイルの形式を、Excel、タブ区切りテキスト、RDF/XML、Turtleから指定してください。
記述規則入力 記述規則ファイルの内容を直接入力します。
※その他の項目は、入力する必要はありません。

入力が完了しましたら、「記述規則入力」項目にある「テキストからの取込」ボタンをクリックしてください。

以上で、ファイルアップロードは完了です。
入力内容にエラーが無い場合は、記述規則登録確認画面が表示されます。
記述規則登録確認画面の確認へ

入力内容にエラーがある場合は、エラー画面へ遷移し、その原因が表示されます。入力内容を修正し、再度取込を行ってください。



3.記述規則登録確認画面を使用するには

記述規則定義ファイルの内容を確認し、登録を行います。

記述規則定義ファイルをいずれかの方法で取り込むと、記述規則登録確認画面が表示されます。
記述規則登録確認画面では、取り込んだ記述規則定義ファイルの内容の確認と、記述規則に関する付属情報の入力を行うことができます。



1.付属情報を入力します。

入力可能な付属情報は以下の通りです。

付属情報 入力項目

名前空間(URI) 登録画面にて指定したURIが表示されます。
バージョン このメタデータ記述規則に関するバージョン管理方法を指定します。 登録画面にて、登録区分を「更新」とした場合のみ使用できます。
バージョン情報 このメタデータ記述規則に関するバージョン情報を入力します。 登録画面にて、登録区分を「更新」とし、かつ本画面にて「バージョンを変更する」を指定した場合のみ使用できます。
タイトル※必須 このメタデータ記述規則のタイトルを入力します。
コメント このメタデータ記述規則に関するコメントを入力します。
作成者 このメタデータ記述規則を登録したユーザの所属組織が表示されます。
登録者 このメタデータ記述規則を登録したユーザ名が表示されます。
作成日 このメタデータ記述規則の作成日が表示されます。
分類 このメタデータ記述規則に関する分類を入力します。
分類を入力すると、Meta Bridgeのトップページにて、メタデータ記述規則が分類ごとに区分けして表示されます。 詳細検索画面にてこの分類を指定して検索することもできます。
「追加」ボタンをクリックすることで、複数分類を入力することもできます。
キーワード このメタデータ記述規則に関するキーワードを入力します。
キーワードを入力すると、詳細検索画面にてこのキーワードを指定して検索することもできます。
権利情報 このメタデータ記述規則の権利情報を入力します。
アイコン画像 このメタデータ記述規則と紐付けたいアイコン画像を指定します。
アイコンを登録すると、Meta Bridgeのトップページにて、アイコンとともにこのメタデータ記述規則が表示されます。
公開設定 このメタデータ記述規則の閲覧権限を設定します。
「公開」とした場合、ログインしていないユーザも含めた、全てのユーザがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。
「限定公開」とした場合、登録者および「限定公開対象ユーザ」に記載されたユーザのみがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。「限定公開対象ユーザ」には、このメタデータ記述規則を閲覧させたいユーザのアカウント名を半角カンマ区切りで入力してください。
「非公開」とした場合、登録者のみがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。
その他 記述規則定義ファイルにその他の情報が記載されていた場合、この項目に表示されます。

本画面の下部には、記述規則定義ファイルに記載された記述制約項目、記述規則(構造化)の一覧が表示されます。

2.登録(更新)を行います。

付属情報の入力およびアップロード内容の確認が終わりましたら、画面上部の「登録(更新)」をクリックしてください。 正常に完了すると、登録完了画面が表示されます。
登録完了画面の「登録されたデータを見る」をクリックすると、登録したメタデータ記述規則を参照できます。

以上で、記述規則定義ファイルを用いたメタデータ記述規則の登録は完了です。



4.画面から記述規則を新規作成するには

記述規則定義ファイルを使用せず、Web画面上から記述規則を新規登録します。
1.記述規則一覧画面を表示します。

Meta Bridgeにサインインすると、画面上部にメニューボタンが表示されます。
メニューボタンするとサブメニューが表示されますので、「登録されたデータを見る」>「記述規則」をクリックしてください。 すると記述規則の一覧画面が表示されますので、画面中央の「新規記述規則作成」をクリックします。

2.記述規則URIを入力します。

作成する記述規則のURIを入力し、「設定」ボタンをクリックします。

3.付属情報を入力します。

記述規則登録編集画面に遷移しますので、必要な情報を入力します。
画面上部では、記述規則に関する付属情報を入力します。 入力可能な付属情報は以下の通りです。

付属情報 入力項目

名前空間(URI) 登録画面にて指定したURIが表示されます。
バージョン このメタデータ記述規則に関するバージョン管理方法を指定します。 登録画面にて、登録区分を「更新」とした場合のみ使用できます。
バージョン情報 このメタデータ記述規則に関するバージョン情報を入力します。 登録画面にて、登録区分を「更新」とし、かつ本画面にて「バージョンを変更する」を指定した場合のみ使用できます。
タイトル※必須 このメタデータ記述規則のタイトルを入力します。
コメント このメタデータ記述規則に関するコメントを入力します。
作成者 このメタデータ記述規則を登録したユーザの所属組織が表示されます。
登録者 このメタデータ記述規則を登録したユーザ名が表示されます。
作成日 このメタデータ記述規則の作成日が表示されます。
分類 このメタデータ記述規則に関する分類を入力します。
分類を入力すると、Meta Bridgeのトップページにて、メタデータ記述規則が分類ごとに区分けして表示されます。 詳細検索画面にてこの分類を指定して検索することもできます。
「追加」ボタンをクリックすることで、複数分類を入力することもできます。
キーワード このメタデータ記述規則に関するキーワードを入力します。
キーワードを入力すると、詳細検索画面にてこのキーワードを指定して検索することもできます。
権利情報 このメタデータ記述規則の権利情報を入力します。
アイコン画像 このメタデータ記述規則と紐付けたいアイコン画像を指定します。
アイコンを登録すると、Meta Bridgeのトップページにて、アイコンとともにこのメタデータ記述規則が表示されます。
公開設定 このメタデータ記述規則の閲覧権限を設定します。
「公開」とした場合、ログインしていないユーザも含めた、全てのユーザがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。
「限定公開」とした場合、登録者および「限定公開対象ユーザ」に記載されたユーザのみがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。「限定公開対象ユーザ」には、このメタデータ記述規則を閲覧させたいユーザのアカウント名を半角カンマ区切りで入力してください。
「非公開」とした場合、登録者のみがこのメタデータ記述規則を閲覧できます。
その他 記述規則定義ファイルにその他の情報が記載されていた場合、この項目に表示されます。
4.記述制約を作成します。

記述規則登録編集画面の画面下部では、記述制約を作成します。
「記述規則ID追加」をクリックすると、ID項目を作成することができます。

記述規則ID 入力項目

ラベル※必須 ID項目についてのラベルを入力します。
クラス ID項目のクラスを一覧から選択します。
タイプ ID項目のため、常に「ID」と表示されます。
URIリソース ID項目のURIリソースを入力します。
出現回数制約 ID項目のため、出現回数は常に「1」となります。
記述内容 ID項目についての記述内容を入力します。
入力が完了しましたら、「追加」ボタンをクリックするとダイアログが閉じ、元の画面に反映されます。

「記述制約追加」をクリックすると、記述制約を登録することができます。

記述制約 入力項目

ラベル※必須 記述制約についてのラベルを入力します。
プロパティ※必須 記述制約のプロパティを選択します。
タイプ※必須 記述制約のタイプを選択します。 「文字列」「数値」「日付」「統制語彙」「参照値(URI)」「制約なし」から選択できます。
値制約 値制約を入力します。
出現回数制約 出現回数制約を入力します。最小値、最大値それぞれ入力が可能です。
記述内容 記述内容を入力します。
入力が完了しましたら、「追加」ボタンをクリックするとダイアログが閉じ、元の画面に反映されます。

すべての入力が完了しましたら、画面上部の「登録」をクリックすると、記述規則が登録されます。
正常に完了すると、登録完了画面が表示されます。
登録完了画面の「登録されたデータを見る」をクリックすると、登録したメタデータ記述規則を参照できます。



5.登録済みメタデータ記述規則を編集するには

登録済みメタデータ記述規則を編集するには、記述規則登録画面より、再度記述規則定義ファイルを用いて更新を行ってください。
登録区分を「更新」として記述規則定義ファイルの取り込みを行うと、記述規則登録確認画面では前回登録した付属情報が反映されています。その内容を修正の上、更新を行ってください。

また、画面から記述規則を新規作成するにはに従ってWeb画面上から記述規則を新規登録した場合は、同様にWeb画面上からメタデータ記述規則を編集することができます。
まずサブメニューの「登録されたデータを見る」>「記述規則」をクリックすると、記述規則の一覧画面が表示されます。 ここで記述規則名をクリックすると、編集可能な記述規則であれば、記述規則編集画面が表示されます。登録した付属情報や記述規則が反映されていますので、その内容を修正の上、更新を行ってください。



6.簡易DSPファイルを作成するには

簡易DSPファイルは、テキストエディタまたはMicrosoft Excelを利用して作成し、MetaBridgeに登録することができます。
ここでは、簡易DSPファイルの作成方法、注意点について記載します。
簡易DSPのサンプルを下記に記載します。



簡易DSPは、名前空間宣言ブロック(黄色枠)と記述規則ブロック(赤枠)に大きく分類されます。
なお、簡易DSPファイルを作成する際には、以下の点にご注意ください。
※1つ以上の記述規則ブロックで構成してください。
※区切りなどのために空行をあけても問題ありません。
※行頭が「#」で始まる行はコメント行となります(行の途中に#があっても、それ以降をコメント扱いはされません)。

1.名前空間宣言ブロック(黄色枠)を記述します
名前空間宣言ブロックには、MetaBridgeに登録されているような独自で定義された語彙や、WEB上で公開されている語彙の中から、使用したい語彙を記述します。
ここでは、標準的な語彙の一つである「Dublin Core Metadata Element Set, Version 1.1」を用いる場合について説明します。



はじめに、接頭辞とURIのマッピングを宣言する必要があります(※名前空間宣言ブロックは記述規則ブロックの前に記述する必要があります)。 名前空間宣言ブロックID([@NS])を最初に記し、続く行で接頭辞とURIの組みを区切って記述してください(テキストの場合は、TAB区切りとなります)。
[@NS]
#接頭辞		URI
dc		http://purlorg/dc/elements/1.1/
※接頭辞は英数字のみ用いてください。また、最初の文字は数字にすることはできません。
2.記述規則ブロック(赤色枠)を記述します
記述規則ブロックでは、名前空間宣言ブロックに指定した語彙定義を用いて、独自のメタデータ記述規則を記述します。
先頭行に記述規則ブロックID([MAIN])を記述してください。
※記述規則ブロックIDは、異なる英数字もしくはカナ漢字を用いることができます(ただし最初の文字は数字、空白文字、記号はIDに用いることはできません)。
記述規則には、以下の項目を記述する必要があります。
・項目名
・プロパティ
・最小
・最大
・値タイプ
・値制約
・コメント
記述規則ブロックID([MAIN])の続く行で、上記の要素を順番に区切って記述してください(テキストの場合は、TAB区切りとなります)。
下記に記述例を記載します。
[MAIN]
#項目規則名	プロパティ	最小	最大	値タイプ	値制約		コメント
タイトル	dc:title	1	1	文字列				本のタイトルを入力します。
著者		dc:creator	0	-	構造化		#著者		著者の情報を入力します。

[著者]
著者名		dc:creator	1	1					著者名を入力します。
各要素の記述方法、説明は下記の表に記載します。
項目規則名 識別名を記述します。
例:「タイトル」、「著者」などの項目名
※英数字、カナ漢字を用いることができますが、最初の文字を数字にすることはできません。
※空白文字、記号は用いることができません。
プロパティ RDFに変換するために用いるプロパティを記述します。 プロパティとは?
Dublin Core Metadata Element Set, Version 1.1」を用いる場合、画面下部のプロパティの項目をご覧ください。
例として、項目規則名「タイトル」を上記リンク先に定義されている「title」とする場合、接頭辞とローカル名をコロンで区切り「dc:title」と記述します。
最小出現回数/最大出現回数 レコード内における項目の最小の出現回数について、最小回数、最大回数の2つの項目に分けてに記述します(値は0または正の整数、キーワード)。
※最大回数の制約がない場合は「-」と記述します。
※出現回数制約の記述例
最小	最大	説明	
0	1	記述は任意で、最大1回
1	-	必須で、何回でも記述できる
1	1	必須で、必ず1回
0	-	制約なし(任意で、何回出現してかまわない)
値タイプ 項目規則の値タイプを選択します。
記述できる値タイプは「ID」「制約なし」「文字列」「構造化」「参照値」になります。
各値タイプには、ある規則に基づいた値制約を「値制約」の要素に記述する必要があります。各値タイプを選択した際に、記述可能な値制約については、下記「値制約」の欄に記載します。
値制約 それぞれの値タイプについて、規則に基づく値制約を記述します。
・ID
値タイプがIDの場合、値制約を異なる目的で使用することになります。 ID欄を定義すると同時に、項目の扱いも定義します。詳しくは、メタデータ情報共有のためのガイドライン(P77)をご覧ください。
・制約なし
値タイプが制約なしの場合、値制約に記述する内容は以下になります。
値タイプ	値制約			説明	
制約なし				任意の値	
・文字列
値タイプが文字列の場合、値制約に記述する内容は以下になります。
値タイプ	値制約			説明	
文字列		(空白)			任意の文字列	
文字列		xsd:decimal		十進数
文字列		"文字列1" "文字列2"	「文字列1」「文字列2」のいずれか
・構造化
値タイプが構造化の場合、値制約に記述する内容は以下になります。
値タイプ	値制約			説明	
構造化		#構造化タイトル		同ファイル内のIDで定義された値。※1
※1:記述例の[著者]に該当します。
・参照値
値タイプが参照値の場合、値制約に記述する内容は以下になります。
値タイプ	値制約			説明	
参照値		(空白)			任意のURI

値制約にはより複雑な内容を記述することができます。より詳しい情報は「メタデータ情報共有のためのガイドライン(P75)」をご覧ください。
コメント(説明) 項目規則についてのコメントを入力します。