メタデータ変換APIチュートリアル
はじめに
MetaBridgeでは、メタデータ変換APIを提供しています。
ここでは、MetaBridgeが提供するメタデータ変換APIの利用手順をチュートリアル形式で解説します。
メタデータ変換APIをつかって、簡単にRDFデータを取得することができ、
1) RDFからRDF(異なる構造のRDFへ変換)
2) CSVからRDF
に変換することができます。
メタデータ変換APIを利用するには、下記を準備する必要がります。
・変換元ファイル(RDF または CSV)
・変換定義
MetaBridgeでは、変換定義を"メタデータ変換マッピング定義"と呼んでいます。
メタデータ変換マッピング定義とは
MetaBridgeが提供するメタデータ変換APIは、メタデータを違う構造のメタデータに変換する「メタデータ変換API」を提供しています。
メタデータ変換処理を行う際に、変換先のメタデータ構造と変換元のメタデータ構造から、
どの項目がどの項目に合致するかを突き合わせることを、
マッピングと言い、そのマッピング内容をMetaBridgeに保存した内容を「メタデータ変換マッピング定義」と呼びます。
メタデータ変換APIは、下記変換をサポートしています。
・RDFからRDFへの変換
・CSVからRDFへの変換
利用者の想定
MetaBridgeが提供するメタデータ変換API(RDFからRDFへの変換)については、
SPARQL文を記述する必要があるため、
この先のチュートリアルを読み進むにあたって基本的なSPARQLについて理解している必要があります。
本チュートリアルは、SPARQL1.1 CONSTRUCTを理解されている方向けの内容となっています。
SPARQL1.1 CONSTRUCT については、下記サイトを参考ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/internet/rdf/rdf-sparql-query.html#construct
メタデータ変換APIは、以下の手順で利用できます。
Step1
Step2
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Step1 メタデータ変換マッピング定義を登録します
メタデータ変換マッピング定義を登録するには、Meta Bridgeにサインインする必要が有ります。リンクをクリックして、サインインしてください。
Meta Bridgeのアカウント登録はこちらから申し込みを行ってください。
メニュー > 登録する > メタデータ変換マッピング を選択して、メタデータ変換マッピング定義登録画面を表示してください。
http://www.metabridge.jp/api/map/(任意の文字列)
※半角英数字、半角記号で指定してください。
※下記画面例では、http://www.metabridge.jp/api/map/conv001 としています。
成功すると、マッピング定義編集画面が表示されます。
設定したURIと、表示されたマッピング定義編集画面の「マッピング定義URI」が、1.で指定したURIと同じであることを確認してください。すでに登録済みの場合は、登録することができません。URIを変更して再度登録してください。
ここで指定したURIは、メタデータ変換APIを利用する際にメタデータ変換マッピング定義を取得するためのURIとして利用されます。
メタデータ変換APIを利用する際のmap パラメータに上記で登録したURIを指定します。
例) http://www.metabridge.jp/infolib/metabridge/api/rdf2rdf/change?src=http://sample.metabridge.jp/sample_rdf.ttl&map=http://www.metabridge.jp/api/map/conv001&format=rdf%2bxml
詳しくは、メタデータ変換APIリファレンスをご覧ください
本チュートリアルでは、RDFファイルを変換することを想定し、「RDFから異なる構造のRDFへの変換定義を登録します。」を選択します。
CSVからRDFへの変換定義については、こちら。
「RDFから異なる構造のRDFへの変換」の場合は、SPARQL文そのものが、メタデータ変換マッピング定義としてMetaBridgeに登録されます。変換元記述規則から変換先記述規則を選択して、SPARQL文の入力支援を行うこともできます。
下記サンプルデータを異なる構造に変換する方法を説明します。
このチュートリアルの想定するシーンとしては、下記の通りです。
・ある図書館が所蔵している本のメタデータをDublinCoreを用いたメタデータ記述規則に沿って記述していた。
・システム更新によりメタデータ構造の変更を余儀なくされた。
・MetaBridgeのメタデータ変換APIを利用したデータ変換を行う。
※前提として、メタデータはRDFで取り出せるものと想定しています。
(元ファイル)
DublinCoreを利用したメタデータ
@prefix dc: <http://purl.org/dc/elements/1.1/>. <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#001> dc:description "サンプルデータです。" ; dc:title "タイトル001" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#002> dc:description "サンプルデータです。" ; dc:title "タイトル002" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#003> dc:description "サンプルデータです。" ; dc:title "タイトル003" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#004> dc:description "サンプルデータです。" ; dc:title "タイトル004" .(変換先メタデータ)
XBOOK(独自語彙)を利用したメタデータ
@prefix xbook: <http://xbook.metabridge.jp/xbook/>. <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#001> xbook:description "サンプルデータです。" ; xbook:title "タイトル001" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#002> xbook:description "サンプルデータです。" ; xbook:title "タイトル002" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#003> xbook:description "サンプルデータです。" ; xbook:title "タイトル003" . <http://sample.uri.metabridge.jp/data/book#004> xbook:description "サンプルデータです。" ; xbook:title "タイトル004" .
上記のような変換の場合は、下記SPARQL文を記述して変換します。
正常に変換ができると、プレビューとして変換結果が表示されます。
マッピング定義に問題がない場合は、「更新」リンクをクリックして、マッピング定義を保存してください。
以上で、マッピング定義登録登録は完了しました。次に、メタデータ変換APIを実行してください。
[Step2.メタデータ変換APIを呼び出します]へ
Step2 メタデータ変換APIを呼び出します
・マッピング定義を取得できるURL
・変換元データのURL
・出力フォーマット
上記3つの情報をGETパラメータとしてメタデータ変換APIのURLに送信します。
メニュー > 登録されたデータを見る > メタデータ変換マッピング を選択してください。
Step1で登録したマッピング定義のリンクをクリックして、マッピング定義参照画面を表示します。
Step1で登録したマッピング定義名称である「メタデータ変換マッピングチュートリアル001 」を選択します。
「マッピング定義URI」欄に表示されている文字列が、マッピング定義取得URLにあたります。
下記情報を元に、実際にメタデータ変換APIを実行してみます。
(マッピング定義取得URL) http://www.metabridge.jp/api/map/conv001
(変換元データのURL) http://www.metabridge.jp/samplefiles/sample_rdfdata.ttl
(出力フォーマット) turtle
詳細なパラメータの仕様等については、ヘルプをご確認ください。
http://www.metabridge.jp/infolib/metabridge/api/rdf2rdf/change?src=http://www.metabridge.jp/samplefiles/sample_rdfdata.ttl&map=http://www.metabridge.jp/api/map/conv001&format=turtle
変換されたRDF(Turtle)を取得できたら、メタデータ変換は、完了です。
これで、メタデータ変換APIチュートリアルは終わりです。